「独占禁止法(改正草案)」の意見公募
概 要
全国人民代表大会常務委員会公式サイトにおいて、「独占禁止法(改正草案)」が公布された。意見の公募は、2021年11月21日までである。今回公布された「改正草案」では、アルゴリズムやデータ等を濫用した新型の行為に対する規制が強化され、更に従来の規定に対しても改善が行われている。
「改正草案」では、第10条として、「国は、独占禁止規則制度を改善し、独占禁止監督管理の強度を充実させ、独占禁止の取り締まりを強化し、公平な競争秩序を保護する。事業者は、データやアルゴリズム、資本の優位性、プラットフォーム規則等を濫用した競争の排除、制限行為を行ってはならない。」という条文が追加された。
さらに、第18条として、「事業者がその他の事業者とカルテルを組織すること又は他の事業者がカルテルを行うことに実質的に協力することを禁止する。」という条文が追加された。
また、第21条が第26条に改められ、その第2項として、「事業者集中が国務院の定める申告基準を満たさないが、その事業者集中が競争を排除、制限する効果がある又はその可能性があることを証明できる証拠がある場合、国務院の独占禁止取締機関は、法に従い調査しなければならない。」という条文が追加された。